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英作文の対策には写経がおすすめ?その驚くべき効果とは?

この記事を読むのに必要な時間は約 28 分です。

 
英語学習者
「英文法や英文読解は得意だけど、英作文はやったことがないから不安だ…」
 
英語学習者
「英作文はおろか、高校受験大学受験ともに小論文の経験もないよ…」

日本での英語の試験では、リーディングとリスニング、特にリーディングを重点的に問われることが多いです。

それについては日本で最も有力な英語資格のTOEIC・英検も、TOEICはListening & Readingが群を抜いて一般的ですし、英検も受験者のほとんどが学生だという事を考えると、下位級~中位級には英作文を課されない事からも伺えますよね。

その結果、英検の上位級やTOEFLを受験する機会があると、突如英作文対策が必要となって困ってしまう人も少なくありません。

しかし、ご安心ください!

英作文が出来るようになることは、それほど難しいことではありません。

僕自身、英作文どころか日本語の小論文すら経験がない状態から、英検準1級のライティングをたった3週間の対策で8割オーバーをすることが出来ました。

本記事では、そんな英作文の対策について効果的な勉強方法をお伝えしていきます!

英作文が未経験でも大丈夫?ライティング対策で求められるスキルとは?

英作文の対策では、モデルとなる英文の型を理解して、自分で使えるようになる事が最も大きなスキルになります。

なぜなら、「自分が試験の中で作文すべき英文、自分が仕事や業務で書くべき英文」を明確にイメージ出来るようになる事が英作文対策で最重要だからです。

そもそも「英作文」というだけでは定義が広すぎて、意識すべき文法や語法をしらみつぶしにしていくのは効率的とは言えません。

まずはご自身が書けるようになる必要がある英文がEmail方式なのか、エッセイ方式なのかなどを把握して、モデルとなる英文を見つけるのが最優先です!

特に、英語の試験を意識する時はほぼエッセイ方式の対策が必要になります。

大学受験においては英作文が必要になる場合、自由英作文という形で「○○について○単語以内で書け。ただし以下の4つの単語のうち2つは必ず使用するものとする」という問題が出題されるのがほとんどです。

TOEICのライティング(Speaking & Writing)でも、英文のEmail作成に加えて先述した自由英作文の形式でエッセイの作文を求められますし、TOEFLにおいても、文章およびリスニングスクリプトの要約と、ここでもエッセイの英作文を求められます。

英検に至っては、試験全体の4分の1相当の点数をエッセイ方式の英作文1題で配点します。

こうしたことから、英作文の対策をする上で

  • 英作文の対策において自分が出来るようになりたい英作文を鮮明にイメージして、そのモデルを見つける事が大切
  • 多くの英語の試験において、エッセイ方式の英作文が求められる

と言うことが出来ます。

具体的な勉強方法!写経の驚くべき効果とは?

それでは、自分が対策すべき英文のモデルを見つけた上で、どのように勉強をして対策をしていくのが良いのでしょうか?

様々な対策や参考書、問題集などありますが、まず一番におすすめしたい勉強法があります。

それは「写経」と呼ばれる勉強法です。

写経とは?どんな勉強方法?

写経とは、モデルとなる英文をそのまま書き写していく勉強法です。

もともと写経というのは、字の通り「経を写す」という意味で、仏教において経文と呼ばれる文書を書き写していくことで雑念を払うことを目的に行われる禅のようなものです。

しかし、これを英文で行うことによって、英文を書く時の思考回路が養われてライティングスキルを養うのに非常に効果的な勉強になるんです。

順に詳しくお伝えしていきましょう。

なんで写経が効果的なの?その驚くべき理由について

写経が英作文の対策として1番におすすめするほど効果的な理由は、モデルとなる英文を書いていく時の感覚を疑似的に体感することが出来るという点にあります。

モデルになる英文をただ読むだけでは伝わりにくい、手本となるクオリティの高い英文をどういう思考回路で書いているのかを※追体験するということですね。

※追体験:他人が体験した事柄を、解釈作業などを通して自分の体験として再現すること。出典 コトバンク 

特に下記の点

  • 英作文でよく使われるフレーズが、どのように使われるのか
  • 出題されるトピックに対して、肯定・否定両面からどんな展開で回答していくのか

これらについて自分の手で書きながら

「なるほど、この類のトピックについて、こんな風に言いたい場合は、このフレーズを使ってこんな風に書くことが出来るのか!」

という発見があるのがライティングスキルの向上に深くかかわります。

10個程度トピックについて写経をすれば、ある程度パターンが掴めて自分でトピックについて意見や回答を組み立てるイメージがついてくるはずです。

英作文ルールのパターン化

日本語の作文でも、「話し言葉を使用しない、段落のはじめはひとマスあけて書き始める」などの、ルールがありますよね?

英作文でも同じことが言えます。

文法的に正しくても、略語(I’m , You're , Wanna , Won’tなど)を使うと減点の対象になります。

これとは対照的に、頻繁に用いられるフレーズやパターンもあるわけです。(後述もします)

写経を行うことでそれらのパターンを駆使してエッセイを書いていく感覚を追体験し、英作文のルールやパターンを空手の型のように自分の中に身に着けることが出来るようになれるのも、この写経の強い効果だと言えますね。

テーマごとの受け答えのパターン化

英作文では、何かテーマを与えられた上で、それに回答する形で英作文を求められる場合が多いです。

例えば…

  • スマートフォンの普及は教育に悪影響を与えているか?
  • 地方がテーマパークや美術館などを誘致するのは賢明か?
  • ビジネスメールで(2つ以上情報を要求するなどの条件付きで)回答を求められるケース

など、日本語でもつい考えてしまうようなものも多いです。

そこで、受け返しのモデルを写経して追体験することで、テーマに対しての受け答えのパターンもストックすることが出来ます。

何を使って写経を実践すれば良い?

写経をするにはモデルとなる英文が必要になります。

では、何を使って写経を実践していけば良いのでしょうか?

結論から申し上げますと、英語資格の過去問に取り組むのが非常に効果的です。

順にお伝えしていきましょう。

①英検の英作文 エッセイ方式の英作文対策

英検では、エッセイ方式の英作文を1問出題されます。

「トピックに対して○○語以内で、指定された4つの単語のうち2つは使用して、賛成か反対か、あなたの意見を英作文してください。」

という形式ですね。

英検だけにかかわらず、大学受験やTOEFL、TOEIC S&Wで出題されるエッセイ方式の英作文問題もほとんどこの形式なので非常に汎用性の高い対策になるでしょう。

英検の方式で英作文対策をするのであれば、以下の2つの過去問がおすすめです。

  1. 英検 英作文問題完全制覇 ジャパンタイムズ&ロゴポート
  2. 英検過去問全問題集 旺文社

英検英作文問題完全制覇は、僕が英検準1級を受験し合格した際に英作文対策として使っていた参考書です。

特筆すべきは、問題のクオリティの高さとボリュームですね。

一般的な英検の過去問が多くても6回分収録なのに対して、英作文問題完全制覇はトピックが24題、それに対してのモデルエッセイが肯定・否定の両面を収録しているので合計48個分のモデルエッセイを実践することが出来ます。

構成は大きく4つに分かれています。

英検の英作文の形式の紹介、英検の英作文でよく用いられるジャンルとトピック、各ジャンルごとに使えるフレーズ、そして実践問題とそのモデルエッセイです。

どれも非常に役に立ちますが、最初から順に行うのではなく、実戦問題とモデルエッセイの写経から始めて、後から使えるフレーズなどを追加で覚えていくイメージで勉強していくことをおすすめします。

ただフレーズを暗記していくよりも、実戦問題やモデルエッセイに触れて「自分で文章を構築していく感覚」を身に着けてからフレーズを覚えていった方が効果的だからです。

僕はこの方法だけで、英作文はおろか日本語の小論文の経験すらなかった状態から3週間の対策で英検準1級の英作文で8割を超え、合格に大きく貢献させることが出来ました。

それくらい即効性と高い効果が期待出来る一冊です。

旺文社の英検全問題集は、英作文問題だけでなく英検全体の過去問が6回分も収録されています。

英検合格を目標に過去問演習するにはうってつけです。

もちろん英作文問題も6回分、モデルエッセイ付きで収録されているので、写経のモデルにするにはもってこいですね。

過去問収録の回数、モデルエッセイの質ともにおすすめしたい一冊です。

②TOEFLの英作文 トピックの要約とエッセイ方式の英作文

TOEFLでは、以下2つの英作文を求められます。

  1. 文章の内容とリスニング音声の内容を要約
  2. エッセイ方式の英作文

これについても、元々の文章やリスニングスクリプトから、どんな部分ピックアップしてどのように要約していくかのパターンを掴めば非常にスムーズに出来るようになります。

英文での議事録を作成したりするのに非常に役立つスキルになりますね。

エッセイ方式の英作文については英検でお伝えした形式とほとんど一緒で

「トピックに対して○○語以内で、指定された4つの単語のうち2つは使用して、賛成か反対か、あなたの意見を英作文してください。」

といった様式ですね。

ただし、TOEFLの受験を検討されているのであればTOEFLでの頻出パターンや使われる単語などの傾向もあるのでTOEFLの過去問で写経を実践することをおすすめします。

以上の事から、英文での議事録の作成やエッセイ方式の英作文にTOEFLの過去問やモデルエッセイを写経を実践することは非常におすすめ出来ます。

TOEFLテスト ライティングの方法 や ETS発行のOfficial TOEFL iBT TESTを用いて写経をしていきましょう!

③TOEIC Speaking & Writingの英作文 Email作成とエッセイ方式の英作文

TOEIC Speaking & Writingで求められる英作文は以下の2つです。

  1. 英文Emailの作成
  2. エッセイ方式の英作文

英文Emailの作成については、問題用紙で提示されたEmailに対して適切な返答をEmail方式で英作文するというものです。

その際、「少なくとも2つは返事にて情報を求めてください」といった設問での要求があります。

形式こそEmailではありますが、「どの要素に対してどんな返答、どんな主張(要求)をするのか。どんなフレーズを頻繫に使うのか。」について考えて適切に文章を作るという点ではエッセイ方式の英作文と同様です。

なので、それぞれ対策は必要ですが対策の仕方はほとんど一緒といったイメージですね。

エッセイ方式の英作文は、ここまででお伝えしてきた形式と一緒で

「トピックに対して○○語以内で、英作文してください。」

という形式ですね。

英検やTOEFLのエッセイ方式の英作文問題と少し違うのは、「指定された語句を2つ使って」という指定がないことです。

TOEIC S&Wは英検のライティングと比べて様々な言葉の使い方や構文を用いることが高い点数を取るために要求されるので、こちらもモデルエッセイを写経することで頻出のフレーズや構文を使えるようにしていきたいですね。

参考:TOEIC S&W公式サンプル問題 P20~P24

TOEIC TEST Speaking & Writing総合対策や ETS発行の公式問題集のモデル英文を写経して、パターンと思考回路をしっかり身に着けていきましょう。

具体的な写経のやり方。どんな風に実践すれば良いの?

写経を実践する上での最大の落とし穴とは?

冒頭でお伝えした通り、写経とはモデルエッセイをそのまま自分で書き写していく作業なので、前情報なしでそのまま実行しようとすると、どうしても脳死で作業してしまう人が少なくありません。

実は、ここが最大の落とし穴!

前項でお伝えしたように、写経の最大の目的は「問題文を見て、求められている英作文をイメージしてそれを形に出来るようになる」というところにあります。

すなわち、写経をする際もただ手を動かすだけではなく、問題文を見た時に求められている英作文を全うする思考のプロセスが伴わなければ、全く意味がないということになります。

写経を台無しにしないために必要な2つの意識

では、どのように写経を実践するのが効果的なのでしょうか?

効果的な写経をするためには、自分の主張を適切に作文する「思考回路づくり」を念頭に置くことが最も大切だと言うことが出来ます。

そしてそれを具体的な写経の作業中に、以下の2つの意識として実践する事で成果に結び付けることが出来ます。

  1. 写経を実践する際、「自分なら賛成・反対の立場から、どんな内容と理由・根拠で主張するのか」を意識しながら行う
  2. モデルエッセイの表現を書きながら、意見を主張する際にどんなフレーズをどんな構成で書いているかに注目して、現在の自分の英作文とのギャップを埋めていく。

まず、「自分ならどの立場からどんな内容を書く」事を意識することで、「このお題を振られたら、どんな視点から意見を主張出来るだろうか?」という点に意識の焦点を合わせることが出来ます。

例えばEmail方式なら

 
英語学習者
「あぁ、こういうmailに対してはこんな返答と、こんな情報の要求をすればいいんだな。」

エッセイ方式なら

 
英語学習者
「この手のお題に対しては、こんな意見をこんな根拠でこれくらいのボリュームで書くんだな」

というような思考回路をモデルの英文から、より効果的に吸収することが出来るというわけですね。

次に、自分が書いていくであろう英作文と、モデルとなる英文とのフレーズや構文とのギャップを意識することで、自分が考えた主張や要求を伝えるときにより適切で多様なフレーズや構文をモデルの英文からより効果的に吸収することが出来ます。

このように、「自分ならこう書く」を意識しながら実践することで、写経しながらも問題を自分で書いていくための「思考回路」を養うことで、英作文スキルを飛躍的に向上させることが出来る…ということが言えるわけですね。

写経から英作文に移行するステップとは?

前項でお伝えした意識で写経を実践していると、テーマを5つ分くらいこなしてきた辺りから少しずつモデルの英文のパターンを吸収出来ている感覚が掴めてきます。

その感覚を大事にしながら、まずは10分回写経をしてみましょう。

例えばエッセイ方式の場合、問題1問に対して肯定のモデルエッセイの写経で1回、否定のモデルエッセイの写経で1回、合計2回という計算ですね。なので、肯定と否定の両面を写経する場合、問題文5個分で10回分という事になります。

10回分を実践した段階で、一度実戦問題を自分で英作文してみましょう。

おそらく、僕のように英作文に不慣れな場合、まだ10分回では満足がいく英作文にはならないでしょう。

しかし、写経を実践する前よりは確実に成長を実感しているかと思います。

そしてまたモデルの英文を写経して、自分の英作文と比較して、課題を明確にしましょう。

そしてまた10回分写経をします。この時、実戦問題の演習で明確にした課題を意識して取り組む事で、自分の課題にフォーカスされてより効果的に写経に取り組む事が可能です。

1回目の問題演習からまた10回分(合計20回分)で、また演習を行ってみましょう!

その頃には、自分の主張やEmailでの要求を、モデルの英文のようなきれいな英作文をかなりの精度で書けるようになっているでしょう。

この段階に来れば、あとは問題演習→写経→問題演習…といった感じで進めていけばOKです。

20回と聞くと大変なように思えるかもしれませんが、1回の写経にかかる時間は、100語あたり7~8分程度なので集中して行えばそれほど大変な思いはしないのでご安心ください。

実は単純?エッセイの型を紹介

英作文の対策において、前項までで具体的な対策方法についてお伝えして来ましたが、英作文において「エッセイ方式の英作文」が、どの試験でも求められていることがわかります。

エッセイとか論文形式と言われると少し難しそうな印象を受けますが、実はその構造はシンプルで、さらにさまざまな場面で応用が効きます。

そのシンプルな構造を学びさえすれば英作文の試験のほとんどで問われるような形式が身につくのであれば、ぜひ身に着けておきたいところですよね?

ここではそんなエッセイ方式の英作文の型についてお伝えします。

導入 明確に自分の主張の立場を伝える

エッセイ方式の英作文の導入において、まず始めに書くべきは問題文に対して自分が賛成か反対か、もしくは状況によって変化するのか、いずれにしてもそれを明確に伝えることです。

問題文は、「政府は失業者に対して、もっと支援するべきだと思いますか?」「近年、若者にとって結婚は以前よりもより重要な要素になっていると思いますか?」といった質問文で書かれています。

これに対して、「I agree to this idea.」「I think the government should not more support for unemployed people.」など、明確に自分の意見がどちらであるのかを提示する…といったイメージですね。

そして、これに続いてその理由や根拠についても、簡潔かつ明確に提示します。

例えば…

「政府が失業者を支援することは、政府にとってのメリットになるからだ。失業者が支援を受け雇用を得られれば、税収として政府に還元されるし、経済の循環にも貢献するので結果として政府や社会に支援した分以上の成果を得られると言える。」
「失業者がこれ以上支援を受けてしまうと、雇用を得る動機が弱くなる。これによって失業者の数が増えて経済がより低迷する事態を招くからだ。」

といったように、簡潔に2~3文程度で理由と根拠を続けると、主張に厚みが出ます。

さらに、導入で言及した理由や根拠について肉付けしていくような形で、次の「内容」の段階に自然に入っていけます。

内容 自分の主張の理由や根拠を具体的に説明する

内容のブロックでは、導入で示した問題文に対しての自分の主張についての理由や根拠について具体的に書いていきます。

「まず、政府の支援によって失業者が雇用を得られれば、最終的に政府は彼らの税収によって支援した以上の収益を得られるだろう。最終的に税収で支援したお金を回収出来れば、政府は失業率を下げる事ができるし失業者も雇用を得ることが出来る。両者にとってメリットだけが残るだろう。

次に、失業者が雇用を獲得することは経済の循環を促すことを意味する。失業者が雇用を得られれば、彼らの消費によって経済が循環するだろう。経済が循環することもまた、政府が税収を増やす要因である。これも政府が失業者を支援することのメリットだと言える。

最後に…」

といったイメージです。

導入で提示した自分の主張についての理由や根拠について肉付けされているイメージが出来ますね。

結論 根拠や具体的な説明に基づいて、自分の主張を結論付ける

最後に、これまで書いてきた具体的説明に基づいて、自分の主張を結論づけて締めくくりましょう。

「In conclusion,(結論として、)…」「From these reasons I mentioned above,(以上に挙げた理由から)…」

といった言葉から始めて、導入で表明した自分の主張を再度明確に伝えましょう。

エッセイで使えるフレーズ集

前項まででお伝えしてきたことをお読みいただくと、エッセイには「型」(空手の型みたいなニュアンス)があることがわかるかと思います。

そして、明確に型があるからこそ、頻繫に用いることの出来る表現やフレーズがいくつもあって、それを覚えていると自分の意見を主張する際に非常に助けになります。

そこで、「覚えておくとエッセイ型英作文がグッと楽になる」そんなフレーズを一挙ご紹介いたします!

使えるシチュエーション

フレーズ

意味

導入

There are 数字 reasons to

support my opinion.

私の意見を支持する数字

(2つ、3つなどの数字)個の理由があります。

In my opinion,~※1

私の意見では、~※1

I think it is good/bad※2 idea for~

(~以下に対して)良い/悪いアイデアだと思います。

In particular

特に

it needs to make improvements in terms of ~

~の側面で改善が必要だ

導入パートでは、問題文に対してYesかNo、もしくは「状況による。例えば…の場合だ。」

といったように明確に示すことが必要になります。

そこで、※1 In my opinion,(私の意見では、)から入ることは、疑問文でつづられている問題について平叙文にして肯定か否定か、もしくは状況によるのかをハッキリ伝えるのにとても役に立ちますね。

または、I think it is good/bad※2 idea for~ を使って、問題文に対してYesかNoを提示するのも簡単に自分の主張を明確に出来て便利ですね。

その場合、Good や Badの部分を「Useful、Valuable、Poor、Ineffective」などのエッセイに相応しい単語に置き換えるとより良い評価を得られるでしょう。

それに加えて、「In particular, 特に、」「There are 数字 reasons to

support my opinion.私の意見を支持する数字(2つ、3つなどの数字)個の理由があります。」など、提示した主張の理由や根拠について言及する時に使えるフレーズを覚えておくと、議論の展開をスムーズに行うことが出来るようになりますね。

使えるシチュエーション

フレーズ

意味

全体を通して使えるフレーズ

For the reason that S+V

S+Vという理由で

It is largely recognized that S+V

S+Vだと広く認知されている

Become triggers for~

~の引き金になる

A is no exceptional

Aは例外ではない

From a cultural perspective

文化的側面から

From a financial of view

経済的視点から

What is important is~

重要なことは~だ

There are no grounds for A to do

Aがdoする余地がない

It is partly true that〜, but

〜であることは部分的には正しいが…

On the other hand

一方では

On the contrary

一方では

in terms of

~の面では

↑英文エッセイの大部分を占める「内容」の部分で理由や根拠を具体的に伝える際にとても役に立ちます。

理由や根拠については導入や結論の部分でも言及するので、ニュアンスとしては「内容のブロックを中心に、英文エッセイ作文全体で使えるフレーズ」と言うことができますね。

使えるシチュエーション

フレーズ

意味

結論部分

In conclusion,

結論としては、

In brief,

要するに、

To sum up,

要約すれば、

As I mentioned above,

上述した通り

For above reasons,

上に挙げた理由から、

↑結論を述べる際には、ここで挙げたフレーズなどを使って「内容の部分で説明した理由、根拠によって、私の主張はこうです。」といった形を取るとスマートですね。

補足

ここでお伝えしたエッセイ方式の英作文の書き方は英検やTOEFLで用いられる型です。

この書き方を覚えれば、英作文において大きな土台が出来たと言っても過言ではありません。

もはや「英作文アレルギー」は存在しないと言っても良いでしょう。

もしあなたが英文のエッセイライティングについて

「英文で小論文や論文を書く際のルールをもっと詳しく知りたい!」

という方は、もっと詳しく英文エッセイについてお伝えした記事がありますので、そちらをご参照ください。

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理由や根拠に困った時の鉄則を紹介!

エッセイ型英作文で最後にぶつかる壁

エッセイを書く上での適切で効果的な表現を学ぶところにおいてはすべてお伝えしましたが、実際にエッセイを書く実践をする段階で最後に衝突する壁があります。

その壁とは、主張の理由や根拠をいくつか提示する必要がある点です。

問題文に対して肯定するにも否定するにも、その理由や根拠を複数挙げるのに苦労しがちです。

自分にとって得意ではないジャンルが提示されたらなおさらです。

そこで、理由や根拠について困った時に非常に役に立つ3つの観点についてご紹介します。

理由や根拠について困った時に非常に役に立つ3つの視点

問題文に対する自分の主張を支える理由や根拠に困った時は、以下の3つの視点を取り入れてみる事をおすすめします。

  1. お金
  2. 時間

この3つはビジネスにおいて資源(リソース)と呼ばれ大事にされる要素なのですが、この発想を取り入れるとエッセイにおける主張に必要な理由や根拠を見つける上で非常に役に立ちます。

例えば「現代の若者にとって、結婚は以前より重要になっているか?」という問題に対して、肯定の立場を取るとしましょう。

その場合、

「現代の若者とって、結婚は以前より重要になっている。

  現代の若者は以前よりも孤独感を感じやすい環境にあるため自殺率が高い。結婚はそれを緩和するために非常に役に立つだろう。

  次に、彼らは家庭を持つことで仕事に対して大きなインセンティブを持つだろう。仕事の質が上昇することで所得が増すだろう。

  最後に、彼らは結婚をすることで家事を分担することが出来る。時間に余裕のない現代において、身の回りの雑事を分担出来るのは時間効率が良くライフスタイルの向上に効果的だ。

  以上のことから、現代の若者にとって結婚は重要だと言うことが出来る。」

といった感じで、エッセイにおいてこのリソースという考え方は非常に応用が利いて困った時に役に立ちます。

主張の理由や根拠に困った時はぜひ活用してみてください。

手書きorタイピングどっちで写経するか問題

写経をする上で、モデルの英文を手書きで写していくのか、キーボードなどタイピングで写していくのかで迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特にTOEIC Speaking & WritingやTOEFLなどでは試験をコンピューターでやるわけですから、なおさら気になりますよね。

実際どっちで写経すれば良いのでしょうか?

英作文を対策する理由による

手書きで写経するべきか、タイピングで写経すべきかは、結論から言うと自分がなぜ英作文を対策するかによります。

TOEIC Speaking & WritingやTOEFLなど、タイピングで試験が行われるのであればタイピングで写経をするのが良いですし、逆に英検など手書きで試験をされるのであれば手書きで写経をするのが良いです。

英作文対策の目的が試験でなくても、例えば仕事で英文メールを書けるようになりたいのではればタイピングでモデルの英文メールを写経するのが良いですし、手書きする必要がある場合は手書きで写経をするのが良いわけですね。

「ちょっと待って! 記憶するための手段として”手続き記憶”っていうのがあるから、手書きの写経の方が効果が高そうだぞ!?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください、それは杞憂です。

手書きとタイピングの記憶への作用に差はない

情報知識学会誌のレポートによると、

手書きチーム」が少ない記録文字数にもかかわらず効率的に得点を挙げたのに対し、「PC チーム」は記録文字数の多さが、内容理解解答や上司への報告書作成時に非効率性を招いたとも考えられる。

(出典:情報知識学会誌 2010 Vol. 20, No. 1)

としつつも、同時に

業務情報を「記憶にとどめる、理解する」為には「(手書き/PC 問わず)記録する」事は必須である事が本実験結果からも見て取れる。しかし同時に、今後の更なる PC の普及や業務上での活用環境の拡大を通じてリテラシー、スキルが強化されてゆく事で、PC を使った記録手法は、その記憶定着や内容理解・文章化効果の点で従来の手書き記録手法を上回る可能性が示唆されたとも考えられ、この事は大きな発見であった。

(出典:情報知識学会誌 2010 Vol. 20, No. 1)

としています。

つまり、依然手書きの方が内容理解をする際の優位性は高いものの、今後パソコンでの入力スキルやリテラシーの向上によって十分にパソコン入力が手書きの優位性を上回り得る…という事なんですよね。

さらに

「手書きチーム」の得点上位者のメモでは、重要度や強弱に応じた文字サイズの書き分けや丸で囲む、矢印で要素間の関係を表す等の工夫が見られ、メモを見ただけでも、どの様な話の流れであったかが理解できるものとなっていた

(出典:情報知識学会誌 2010 Vol. 20, No. 1)

としているため、”型”を得ていくという意味合いでの内容理解とは少し違った側面の優位性だと解釈も出来るんですよね。

写経では図解などは用いませんし、書いている最中の品詞の役割理解の意味合いも強いですからね。

と、引用した調査報告書の引用をそのままにお伝えしたので回りくどい言い方になってしまいましたが

簡潔に言い換えてしまえば、「手書きの方が内容理解に効果あるけど、パソコンでの入力慣れしてるならタイピングでも同じかそれ以上の効果も期待できるよ!」という認識で大差ないという事ですね。(だいぶ簡潔な言い方ですが笑)

手書きとタイピング 筆者が実践した時にかかった時間

「手書きとタイピング、同じ条件ならどっちの方が効率がいいのさ?」
写経について初めて興味をもった方ならそう思うかもしれませんね。

そこで、実際に筆者が同じモデルエッセイを、手書きとタイピングの両者を実践して時間を計ってみました!

写経した英文は2019年第3回の英検準一級のモデルエッセイです。)↓↓↓

方法 一文の写経にかかった時間 全文(145語)の写経にかかった時間
手書き 58秒 11分
タイピング 31秒

7分26秒

 

ちなみに、筆者が英語を打ち込む時のタイピングスピードはそれほど速くはないです。

英語でタイピングする頻度は日本語に比べればそれほど多くはありませんし、タッチタイピング(キーボードを見ずにタイピングをすること)だと精度がガクっと落ちるので。

しかし、それを差し引いてもタイピングの方が3分の2以上早く写経出来ていることがわかります。

ご自身が英作文を使う機会が、手書きによる英作文でないならば、タイピングで写経をすると回転率が上がって効率がいいかもしれませんね。

まとめ

 英作文は「経験がない」という理由から難しいと思われがちですが、実は型を覚えてしまえば得点源に出来ます。。

英作文や小論文の経験があれば有利なことに変わりはありませんが、正しく勉強をすればその差は短期間で埋めることが可能です。 

ぜひ英作文を効果的に対策して、目標の英語資格の取得や、キャリアアップなどの足掛けとして目標の達成にお役立てください!

↓よりエッセイに特化した参考記事

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