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- オンライン英会話でTOEIC対策したいんだけど、本当に効果あるのかな?
- そもそも、オンライン英会話でTOEIC対策すべきなの?
オンライン英会話でTOEIC対策はできますが、結論からいうとおすすめはしません。まずは独学で目標スコア達成してから、オンライン英会話でスピーキング練習する方が効率的ですよ。
今回はオンライン英会話でTOEIC対策するメリット・デメリット、おすすめのTOEIC対策などを解説します。
ぜひメリット・デメリットを知ってから、オンライン英会話を使うかどうか決めてください。
オンライン英会話でTOEIC対策できる?
オンライン英会話の中には、TOEIC対策コースを用意しているサービスもあります。本格的にTOEIC対策をするのなら、専門コースのあるオンライン英会話を選びましょう。しかし、普通のオンライン英会話でも、継続することでTOEICスコアは伸ばせます。
手っ取り早くTOEICスコアアップを目指すのなら、リスニングスキルを上げるのが一番の近道!リスニングパートは比較的簡単なので、適切な対策さえ行えば、正答率8割以上も夢ではありません。
オンライン英会話でTOEIC対策する3つのメリット・デメリット
オンライン英会話でのTOEIC対策には、メリットとデメリットがあります。デメリットも考慮したうえで、オンライン英会話の利用を検討しましょう
メリット1:毎日英語に触れられる環境を作れる
英語は勉強した分だけ上達します。そのため、毎日継続して勉強すれば、必ず努力は報われるのです。英語学習のイメージはポケモンのようなもの。学習すればほんの少し経験値がたまり、レベルアップしたときに、上達を実感できるのです。
しかし、なかなか上達の実感を得られないので、多くの人は挫折してしまいます。挫折を防ぐのに、オンライン英会話は一役買ってくれるのです。
授業の予約さえしておけば、疲れていても受講せざるをえません。さらに言えば、お金も払っているので、もったいない気持ちも出てくるでしょう。
半強制的に、毎日英語に触れられる環境を作れるのは、オンライン英会話のメリットです。
メリット2:苦手部分の分析と強化を行える
TOEIC対策や英会話をする上で、自身の弱点を把握するのは重要。その理由は、弱点克服するだけで、大幅なスコアアップに期待できるからです。例えばリーディングの正答率8割、リスニングの正答率4割の場合、リスニングスコアのほうが伸ばしやすいですよね。
そのため、集中的に弱点補強に取り組むことで、効率よくスコアアップできるでしょう。問題は、自分の弱みを見つけるのが難しいこと。
オンライン英会話では、英語堪能な講師が、あなたのスキルを分析してくれます。客観的視点で強みと弱みが分かるので、効率的にTOEIC対策を行えるでしょう。
メリット3:ビジネスに必要なスピーキング強化も行える
TOEIC対策で得られるスキルは、主に英語を聞き取る力と読む力。簡単に言えば、英語を受動するスキルを身に着けられます。しかし実際には、スピーキングやライティングなど能動的なスキルも必要ですよね。
スピーキングやライティングスキルを獲得するには、アウトプットを行いましょう。インプットをしつつ、アウトプットも行えば、本当に使える英語を身に着けられます。
オンライン英会話でTOEIC対策を行えば、インプットとアウトプットを同時に行えます。スピーキングはもちろん、英文メールやプレゼンテーション作成練習などもできるのは大きな魅力です。
デメリット1:レッスンは英語で行われるから理解できないかも
ほとんどのオンライン英会話では、英語だけでレッスンが行われます。だからこそ、英語を英語で理解する力を身に着けられますが、基礎力がない人は講師の言っていることを理解できないかもしれません。
日常会話レッスンなら何とかなるかもしれませんが、英語でTOEIC対策を受けるのは難しいと思います。
そのため、目安としてTOEIC600点以上の方から、オンライン英会話を活用しましょう。入門者の方は、まずはリスニングや文法など、基礎固めをするのをおすすめします。
デメリット2:リーディングにはあまり効果がない
TOEICで測られるスキルを大まかに分けると、
- リスニング
- 文法・単語知識
- リーディング
の3つです。このうちオンライン英会話で大きく伸ばせるのはリスニングであり、リーディングにはあまり期待できません。
リーディングを伸ばす一番の近道は、ひたすらボキャブラリー数を増やすのと英文を読むことです。オンライン英会話で長文対策も行えますが、あまりおすすめできません。その理由は、長文対策は自分で行えるからです。
オンライン英会話が提供する長文対策の基本的な流れは、講師と長文音読した後、単語や文法の確認をするだけ。結局のところ、独学と大差ありません。
オンライン英会話ではリスニングとスピーキングに集中して、リーディングや文法などは独学で行うのが効率的です。
デメリット3:TOEICを受験していない講師が多い
TOEICでは、英語力のほかに、解答テクニックも身に着けなければいけません。例えば、問題のパターンや時間配分の仕方など。
せっかくオンライン英会話でTOEIC対策をするのなら、覚えておくと便利なテクニックも学びたいですよね。しかし、オンライン英会話の講師の大多数は、TOEIC受験経験がないのです。たとえるなら、日本語検定を受験したことのない日本人が、外国人に検定対策を教えるようなもの。
そのため、講師は英語を教えられても、TOEICのテクニックを教えられません。オンライン英会話で本格的なTOEIC対策をするのは、難しいかもしれません。
オンライン英会話と合わせて行いたい独学でのTOEIC対策
オンライン英会話でTOEIC対策するとしても、独学は絶対に必要です。先に伝えた通り、オンライン英会話でのTOEIC対策は完全なものではありません。そこでここからは、おすすめの独学法を3つ伝えるので、ぜひ実践してください。
1:TOEIC公式問題集を繰り返し行う
公式問題集は、TOEICを主催する団体が本番と同じ形式で作成しています。
本気でハイスコアを目指すのなら、最新の公式問題集から過去3回分を購入して、繰り返し解いてください。何度も行うことで、出題傾向や問題の癖、あなたに合った時間配分などが分かります。特に問題形式はある程度パターン化されているので、公式問題集で慣れておくと、大きなアドバンテージとなるはずです。
基本的には、受験一カ月前になったら、週に2~3回は本番形式で公式問題集を解くようにしましょう。知らない単語や文法はインプットして、満点をとれるまで繰り返してください。
2:シャドーイング
シャドーイングとは、英語音声を聞いた後、影を追うよう即座に復唱する学習法です。
もともとは同時通訳者の定番トレーニングだけあり、難易度は高いですが、スピーキングやリスニングが大きく伸びます。また、音声教材の知らない単語をインプットすることで、ボキャブラリー強化も行えます。
シャドーイングのコツは、完璧にまねできるまで繰り返すこと。抑揚の付け方から音のつながりまで、完璧にできるようにしましょう。
シャドーイングの良いところは、スマホなどに音声教材をダウンロードすれば、隙間時間に行えることです。毎日5分でもいいので、家事などの隙間時間にシャドーイングを行うといいですね。
TOEIC受験日が近づいたら、公式問題集のリスニングパートを教材にするのがおすすめですよ。
3:スコアや弱点に合った参考書を使う
TOEIC公式問題集は、リハーサルにはベストな教材ですが、弱点補強には向いていません。
本番形式で公式問題集を解くと、自分の弱点が見つかります。弱点補強できる参考書を選び、繰り返し解くようにしましょう。
ここまでまとめると、オンライン英会話でTOEIC対策する/しないにも関わらず、公式問題集と苦手分野の参考書は必須です。それに加えて、もう一冊TOEICのテクニックが学べる参考書を揃えたら完璧だと思います。
私が実際に使っておすすめできるのは「TOEIC L&R 直前の技術」。この参考書には、TOEICのテクニックが全て詰まっているうえ、模擬試験までついています。本番直前の仕上げに最適な参考書なので、ぜひ購入を検討してみてください。
800点以上の人はオンライン英会話でTOEIC対策すべきではない理由
あなたがTOEIC受験する目的は何でしょうか?就活や留学、昇進、もしくは海外赴任のためなど目的は様々だと思います。どんな目的にせよ、TOEICがゴールではないはずです。
目標スコア達成はあくまでも通過点であり、ゴールは「使える英語を身に着けること」だと思います。
そこで目標スコア達成もしくはTOEIC800点以上獲得した人は、次のステップに移るのがおすすめです。800点以上とした理由は、800点もあれば国内では大きく評価されるからであり、あえて900点越えを目指す必要はあまりないからです。
目標スコアを達成したら、使える英語を身に着ける学習をしましょう。実践的な英語を身に着けるなら、格安でスピーキング練習できるオンライン英会話がおすすめです。
まとめ
オンライン英会話でのTOEIC対策について解説しました。個人的には、独学でTOEIC目標スコア達成してから、オンライン英会話で話す練習をするのがいいと思います。ただ、今は格安オンライン英会話も多いので、試しに2~3回レッスンを受けてから決めるのもおすすめです。