この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
本記事のテーマ
英文法学習の始め方・進め方
①〜⑤を最短2週間で勉強するために、重要なポイントを解説していきます。
この記事を読むことで、「英語学習の目標設定、具体的な始め方、英文法をマスターした後の次の行動」までをイメージできるようになると思います。
どの英文法の参考書を選ぶべきか迷っている方は、「【英文法を1冊だけで完璧に】English Grammar In Useだけあれば良い」を読んでみてください。
② 学習診断:英文法チェックリストで○×診断
③ 学習手順:○×分類 → 例文学習→問題学習→(実践編)
④ 理解度確認:70%が分かるようになればOK⑤ 実践編:簡単な洋書を選ぶ・読む
本記事の信頼性
その後もTOEIC点数を下げることなく、現在は950点。
5年以上英語力を保ち続けていることが本記事の信頼性・根拠です。
①目標設定:英文法をマスターする目的は?
目標設定は、英文法をやり直そうと思った理由でいいと思います。
すでに目標が明確なら他の目標でもOKです。
次はその目的のため2週間後に、具体的にどうなりたいかを考えてみましょう。
具体的な目標:洋書が読めるようになること
英文法を勉強した後、いきなり洋書を読むなんて無謀だという人もいますが、洋書の選び方に注意さえすれば、簡単です。
「洋書を読めるようになる」が簡単な理由
洋書を簡単に読める理由というより、「簡単に読める洋書を選ぶこと」が大切です。
以下の、2つのポイントで洋書を選んでみましょう。
これら2つが当てはまるのが、ラダー文庫やペンギンブックスシリーズです。
ラダー文庫は語彙・文法がレベル制限されていて簡単に読める
ラダー文庫は、英語ビギナー用の洋書で、文法や語彙レベルが制限されているし、巻末の英単語集で意味がまとめていて、辞書レスで読み進められます。
気になったら、本屋さん等でチェックしてみてください。
▶︎ 洋書の選び方が気になる方は、「英語レベルにあった洋書選びのポイント・勉強法や読み方」にて解説。
② 学習診断:英文法チェックリストで○×診断
学習を始める前に、チェックリストで学習ポイントを絞りましょう。
意味・ニュアンスの違いが分かれば○です。
×が付いたところがあれば、文法書を開いて確認してみて下さい。
No. | 英語例文 | 文法 | ○×欄 |
1 | My car is expensive. I always eat my breakfast at 7 a.m. |
be動詞 動詞 |
|
2 | I have a daughter. I don't have a daughter |
肯定文 否定文 |
|
3 | Do you have a daughter? | 疑問文 | |
4 | He goes to the church every Sunday morning. | 3単現のS | |
5 | He went to the church last Sunday morning. He will go to the church next Sunday morning He has gone to the church right after breakfast. |
過去形 未来形 現在完了形 |
|
6 | He can do that by himself. He could do that by himself. He would do that by himself |
助動詞 | |
7 | He is taller than anyone else in his class. Ms. Green received the highest prize in the award. |
比較級 最上級 |
|
8 | He was not treated very well in the jail. | 受け身 | |
9 | It is important to share something useful between friends. | 不定詞 動名詞 |
|
10 | I didn't know what to do while I was on that stage. | 間接疑問文 |
これで簡易チェックは終わりです。
文法書を開いて、文法書にて本気で○×分類してみましょう。
③ 学習手順:○×分類 → 例文学習→問題学習→(実践編)
学習手順は以下の通りです。
例文学習 → ×が付いた文法の例文を学習する(理解度:50%)問題学習 → 例文学習でもまだ分からない問題を解く(理解度:70%)
実践編 → 洋書を読む・選ぶ(内容理解度:70%)
もうちょっと深掘りして説明していきますね。
○×分類 → 覚えていない英文法のタイトルを見つける
文法書をペラペラめくって、
をタイトルにつけるだけです。
○をつけた内容は勉強し直す必要はありません。
例文学習 → 例文解説を読んで記憶の奥底を掘り返す
○×分類の結果で次のステップに進みます。
例文解説・問題解説で内容を思い出したり、納得できるならそれでOKです。青ペンで○をつけてOKとしましょう。
真剣に暗記とかする必要はありません。
問題学習 → 問題を解いて、理解を深める
問題を解いて、正答率7割を目指しましょう。
④ 成果確認:文法書全体の70%を理解で終了しましょう
① 100%を知らなくても英語は読めるから
② 完璧を目指すと時間がかかるから
③英文法は手段であって最終的な目的ではないから
英文法の学習で100%を目指そうとしないことが重要です。
もう少し丁寧に説明しましょう。
必ずしも文法書の100%が重要でないから
英語も英文法の全てを最初から暗記していないと読めないわけではありません。まとまった量の英文であるほど、全体の理解度は「理解度×出現率の総和」で決まる。出現率が高い文法を理解できていれば、仮に出現率の低い難しい文法が出てきても、前後の文脈から予想できてしまうからです。
ここからは余談です。
世の中には「2割のものが8割を持つ」という「2:8の法則」があると言われています。仮に英文法で同じことが言えるなら、2割の文法が英文の8割を占めているのかもしれません。
完璧を目指すと時間がかかるから
理由は簡単。どんなに勉強しても、掴みきれないことはあるし、仮に時間をかけて全てを理解できてもやがて忘れてしまうからです。
英文法は手段であり、目的でないから
学校や受験の英語は、文法自体をテストされ、それ自身が目的でした。
しかし、社会人は英文法などどうでもいいのです。
内容理解ができるなら、素早く実践的にその文法を使えるようになることを目指しましょう。
⑤ 実践編:簡単な洋書を読みましょう
文法学習【実践編】としての洋書を選ぶ時は、
ポイント② 興味がある内容であること
ポイント③ 単語の最低7割以上は理解できること
が大切です。
上の3つのポイントを押さえるための方法は、
・Google検索で興味ある本があるか見つける
・本屋さんで流し読みしてみる
のが有効です。
他にもラダー文庫についてまとめているので読んでみてください。
よくある質問①:洋書はどのくらいで読み切れば良いですか?
心が折れるようなレベルや興味のない内容は避けましょう。
既に日本語で内容を知ってる方がいいかもしれません。
よくある質問②:ハリーポッターシリーズはダメですか?
よくある質問③:洋書の読み方に注意点すべきことは?
効果的に洋書を読む方法はあります。
① 読書スピード(word/min.)を把握する
② 英語をそのまま理解するように気をつける
▶︎▶︎ 読み方の注意点やポイントの詳細は、「英語レベルにあった洋書選びのポイント・勉強法や読み方」にて解説しています。気になれば読んでみてください。
以上です。お疲れ様でした。
洋書1冊目を読み終えれば、英文法の学習は終了です。
質問があれば、コメント欄に投稿ください。
それでは、ごきげんよう。